同じ方向を向いているはずなのに、苦しかった
妊活を始めてから、旦那にイライラすることが増えました。
同じように子どもを望んでいるはずなのに、考え方や温度感が全然違う。
「なんで分かってくれないの?」
そう思う瞬間が、何度もありました。
私たちは、男性不妊と精索静脈瘤が分かった状態で妊活を始めました。
検査では、
「自然妊娠はかなり難しいかもしれません」
と言われていました。
私はその言葉を聞いて、
“だからこそ早く動かなきゃ”
という気持ちが強くなっていきました。
でも旦那は、逆だったのかもしれません。
期待して、また落ち込むのが怖かったのか、
妊活の話になると、どこか気持ちが乗っていないように見えました。
私は、
「もっと真剣に向き合ってほしい」
と思っていたけれど、
今振り返ると、旦那も突然突きつけられた現実に戸惑っていたんだと思います。
「今は妊活より会社の付き合いの方が大事」
一番しんどかったのは、排卵日付近の出来事でした。
その月、旦那が風邪をひいていました。
「今月はタイミング難しそうだね」
そう話していたのに、次の日には普通に飲み会へ行っていました。
しかも、そのあと風邪をこじらせてしまい、
結局その月はタイミングを取れませんでした。
私はかなりイライラしていました。
排卵日は毎月あるようで、実際は限られたタイミングしかありません。
だからこそ、
「どうして今飲み会に行くの?」
という気持ちが消えませんでした。
そのことでぶつかった時、旦那に言われた言葉があります。
「今は妊活より会社の付き合いの方が大事」
正直、かなりショックでした。
私にとって妊活は生活の中心になっていたけれど、
旦那の中では、まだそこまでではなかったんだと思います。
「義務感みたいで嫌」と言われた日
妊活を始めた頃、勇気を出してタイミングの話をしたこともありました。
排卵日が近かったので、私から誘いました。
でも返ってきたのは、
「義務感みたいで嫌」
という言葉でした。
じゃあどうしたら義務感じゃなくなるの?
自分から誘ってくれるの?
排卵日のこと気にしてくれるの?
そんな気持ちが、頭の中をぐるぐるしていました。
妊活って、二人で協力するものだと思っていたからです。
私だけが空回りしている気がした
生活の中でも、温度差を感じることはたくさんありました。
私は排卵日が近いと、早めにお風呂に入って時間を作っていました。
でも旦那は、アニメを見たりゲームをしたりして、
お風呂に入るのは寝る直前。
「今日はもう遅いから寝るね」
そう言われるたびに、
私は一人で空回りしているような気持ちになっていました。
飲み会も、私はなるべく避けていたけれど、
旦那はいつも通り参加していました。
同じ妊活中なのに、
生活の優先順位が全然違うように感じてしまったんです。
妊活の話をするのが怖くなった
気づけば、妊活の話題を出すこと自体が怖くなっていました。
「排卵日この日だよ」
「病院もう一回行こうね」
そう言っても、
「分かった」
と返されて終わり。
でも実際は、排卵日のこともほとんど調べていなくて、
“排卵日当日にタイミングを取ればいいんでしょ?”
くらいの認識でした。
一緒に調べようとしても、途中で違うページを見始めたりしていました。
それが続くと、
“またその話?”と思われている気がして、
だんだん言えなくなっていきました。
LINEで送った気持ちと、「はい」の返事
ある日、口頭ではもう言えなくなって、
LINEで気持ちを送ったことがあります。
「私も少し不安やけん、今度二人でもう一回相談しに行きたいな」
重くなりすぎないように、可愛いスタンプまでつけました。
でも返ってきたのは、
「はい」
その一言だけでした。
その時、
「あ、もういいや」
と思ってしまったのを覚えています。
生理が来るたび、一人で検索していた
妊活をしている時期は、
外で赤ちゃん連れの夫婦を見るのもつらい時がありました。
本当は微笑ましいはずなのに、
「私たちはこうなれるのかな」
そんな気持ちになってしまうことがありました。
ご飯屋さんで席を案内される時も、
隣が赤ちゃん連れの家族だと、
旦那と気まずい空気になりそうで、
“できれば離れた席がいいな”
と思ってしまうこともありました。
そんな自分にも疲れていました。
生理が来るたび、やっぱりショックでした。
自然妊娠は難しいと言われていたし、
簡単じゃないことは分かっていました。
それでも心のどこかでは、
「もしかしたら奇跡的に…」
そんな期待をしていました。
少し出血があるだけで、
“着床出血かも”と検索して、
胸の張り、眠気、お腹の痛み。
小さな変化を何度も調べていました。
でも、その気持ちは旦那にはあまり伝えていませんでした。
期待してしまう自分が怖かったし、
言葉にして違った時がつらかったからです。
「もう子どもなんていらない」と言ってしまった日
向き合ってくれないように感じて、
「もうこんなんなら子どもなんていらない」
そう言ってしまったことがあります。
今思うと、旦那も傷ついていたと思います。
病院や検査の日は、
いつもどこか空気が重く感じました。
結果を待つ時間も、
先生の話を聞く時間も、
夫婦ともに緊張していて、どんよりした空気でした。
旦那も、本当はずっと不安だったんだと思います。
旦那が「手術を受ける」と決めてくれた
その後、手術の話が出ました。
私は、できるなら受けてほしい気持ちはありました。
でも実際に怖い思いをするのは旦那です。
だから強くは言えませんでした。
そんな中、旦那が
「手術受けるよ」
と言ってくれた時、本当に嬉しかったです。
自分の不安や恐怖もあったはずなのに、
私の気持ちや、夫婦のこれからを考えて決断してくれたことが、
ありがたくてたまりませんでした。
向き合い方が違っただけだった
今振り返ると、旦那も旦那なりに苦しかったんだと思います。
結婚してすぐに不妊が分かり、
そのまま妊活が始まりました。
私は早く動きたい気持ちが強かったけれど、
旦那はまだ気持ちが追いついていなかったのかもしれません。
私に合わせなきゃというプレッシャー。
義務感。
「まだ結婚したばかりなのに」という戸惑い。
きっと色んな感情があったんだと思います。
妊活をしていると、
夫婦なのに分かり合えないと感じる瞬間があります。
あの頃の私は、
「私ばっかり頑張ってる」
そう思っていました。
でも今は、
向き合い方が違っただけで、
お互いちゃんと悩んでいたんだと思っています。

