結果が出る1週間、
私はずっと落ち着きませんでした。
「何もなかったら安心やね」
そう話してはいたものの、
心のどこかではずっと不安でした。
彼も、
検査を受けてから少し変わった気がしていました。
それまでは、
「症状ないし大丈夫やろ」
と言っていたのに、
「もし性病やったらどうしよう」
そんなふうに口にするようになっていたからです。
そして結果公開の日。
私は仕事中でした。
いつも通り仕事をしていた時、
彼からLINEが届きました。
そこに書かれていたのは、
「帰ったら話がある」
その一文だけでした。
その瞬間、
心臓がギュッとなりました。
「あ、陽性だったんだ」
そう思って、
すごくショックでした。
仕事中なのに、
ずっとそのLINEが頭から離れませんでした。
「私にも感染してるってこと?」
「やっぱり原因はそれだったのかな」
頭の中で、
ずっと色んなことを考えていました。
早く帰りたいのに、
その日の仕事はいつもより長く感じました。
家に帰ってすぐ、
私は彼に聞きました。
「陽性だったの?」
すると彼は、
「性病は大丈夫だった」
そう言いました。
その瞬間、
まず最初に出てきた感情は、
安心でした。
本当にホッとしました。
でも、
彼の表情は暗いままでした。
いつもより静かで、
すごく言いづらそうでした。
「でも、精液検査が良くなかった」
そう言って、
検査結果を見せてくれました。
そこには、
「自然妊娠を期待するには非常に不良な結果です」
と書かれていました。
正直、
その時の私は、
何がどう悪いのかもよく分かっていませんでした。
ただ、
“良くない結果だった”
ということだけは伝わってきました。
彼は少し黙ったあと、
「もしかしたら手術せないけんかもしれん」
そう言いました。
そして、
「子供できんかったらごめん」
って。
さらに、
「精巣の血管にコブがあるんだって」
そう言って、
初めて聞く病名を口にしました。
「精索静脈瘤」
その言葉を、
私はこの日初めて知りました。
正直、
その時の感情は今でもうまく言葉にできません。
びっくりした気持ち。
でも、
性病じゃなかったことへの安心。
そして、
“一緒に頑張ろう”
と思った気持ち。
色んな感情が、
一気に押し寄せてきました。

