話し合いをしたあと、
彼は再度病院を受診してくれました。
正直、
私はそれだけでも少し安心していました。
ちゃんと向き合おうとしてくれてる。
そう感じられたからです。
再受診では、
もう一度精液検査を行い、
前回の結果についても詳しく説明があったそうです。
結果は、
やはり良くありませんでした。
精子の数や運動率など、
全体的に基準を下回っていたそうです。
そして、
精索静脈瘤については、
「手術を勧めます」
と言われたそうでした。
帰宅した彼は、
前回よりもどこか落ち着いていました。
でも、
色んなことを考えて帰ってきたんだろうな、
という空気を感じました。
彼は帰ってくるなり、
「俺、手術受けるから」
そう言いました。
そして、
病院でもらってきた手術の説明書を見せてくれました。
正直、
不安がなかったわけではありません。
手術ってどんなことをするんだろう。
痛いのかな。
術後は大丈夫なのかな。
色んなことが頭をよぎりました。
でもそれ以上に、
私は感謝の気持ちでいっぱいでした。
彼は、
もともと痛いことが本当に苦手な人です。
採血ですら嫌がるくらいなのに、
そんな彼が、
ちゃんと向き合って、
「手術を受ける」
って決断してくれたことが、
すごく嬉しかったんです。
それまでは、
私ばかりが焦っているような感覚がどこかにありました。
でもこの時、
やっと夫婦で同じ方向を向けた気がして、
少しだけ心が軽くなりました。
あの時、
病院の話をすると少し空気が重くなっていた私たちが、
少しずつ前を向けるようになってきた気がしました。
ただ、
この時はまだ、
もう一つ別の問題が見つかるなんて思ってもいませんでした。

